「タッチタイピング(ブラインドタッチ)」について

「タッチタイピング」とは

タッチタイピング (Touch typing) とはは、キーボードを見ることなく指先の感覚だけを頼りにしてキーを叩く技術のことです。

日本では、少し前まで(今でも)「ブラインドタッチ」という表現が使用されていましたが、一部でブラインド(blind = 盲目)という表現が差別的だとの指摘がなされたこともあり、現在では「タッチタイピング」という言葉が一般的になりつつあります。(今でも「ブラインドタッチ」という言葉は使われています。)ちなみに、中国ではタッチタイピングのことを「盲打」と呼ぶらしいです。

タッチタイピングの利点

 タッチタイピングの最大の利点は、キーを視認してから打つのに比べて格段に入力速度が上がることにあります。また、 タッチタイピングができない人よりも視点移動を少なく抑えることができるため、目が疲れにくいというメリットもあり、 結果的には、「ラクして、いっぱい打てる」 ということになります。 その他には、「見た目がカッコイイ」 ということも見逃せないポイントです。

 欠点は特にはありませんが、強いてあげるなら、タッチタイピングの習得までに多少の努力と時間が必要とということとくらいでしょうか。また、一旦、自己流のタイピングになれてしまった場合、正しいタイピングに矯正する必要があり、ほとんどキーに触ったことのない人が1から習得するより、習得するのが難しくなるケースもあります。

 しかしながら、完璧にタッチタイピングを習得した人でも、長年キーボードを打ち続けていると、自分流のクセが出てくる場合があります。 人によっては、クセがつくことにより、さらにスピードアップが望めることもありますが、これは、最初に基本をバッチリ習得した場合であり、最初から自己流タイピングでやってしまうと、それ以上のスピードアップはなかなか望めません。

習得の順番は、
1、完全に、正確なタッチタイピングを習得。
2、 徐々に自己流にアレンジ(良い方向へ)。

です。

今、自己流でタイピングしている人は、すぐにタイピングの基礎から再スタートするべきです。
クセはつけばつくほど矯正するのが困難となります。

ローマ字の種類

ほとんどの人の場合、通常文字入力する際は、ローマ字入力で行っているかと思います。
年配の方などは、まず、この「ローマ字入力」というものにつまづいてしまうようです。
ローマ字を読み書きできるというのは、タッチタイピング以前のスキルですので、これはがんばって覚えるしかありません。最初はディスプレイの脇などに、一覧表をプリントアウトして置くのも良いかもしれません。

ローマ字入力には、「ヘボン式」と「訓令式」があります。どちらでも同じ日本語を入力することができます。

ヘボン式
  (拗音)
a i u e o  
ka ki ku ke ko kya kyu kyo
sa shi su se so sha shu sho
ta chi tsu te to cha chu cho
na ni nu ne no nya nyu nyo
ha hi fu he ho hya hyu hyo
ma mi mu me mo mya myu myo
ya (i) yu (e) yo  
ra ri ru re ro rya ryu ryo
wa (wi)   (we) o(wo)  
n  
ga gi gu ge go gya gyu gyo
za ji zu ze zo ja ju jo
da (ji) (zu) de do (ja) (ju) (jo)
ba bi bu be bo bya byu byo
pa pi pu pe po pya pyu pyo
訓令式
  (拗音)
a i u e o        
ka ki ku ke ko   kya kyu kyo
sa si su se so   sya syu syo
ta ti tu te to   tya tyu tyo
na ni nu ne no   nya nyu nyo
ha hi hu he ho   hya hyu hyo
ma mi mu me mo   mya myu myo
ya (i) yu (e) yo    
ra ri ru re ro   rya ryu ryo
wa i   e o n
 
 
ga gi gu ge go   gya gyu gyo
za zi zu ze zo        
da (zi) (zu) de do        
ba bi bu be bo   bya byu byo
pa pi pu pe po   pya pyu pyo
※注) 表記法はそれぞれの規格・方式で異なります。

タッチタイピングの具体的な方法

指をホームポジションへ

1、左手人差指を、キーボードの「F」のキーに、右手人差指を「J」のキーに置きます。
2、左手の中指、薬指、小指を「D」「S」「A」の位置、右手の中指、薬指、小指を「K」「L」「;」の位置へとそれぞれ置きます。
  (文面では難しく感じますが、人差指の「F」と「J」の位置だけ注意して指を置き、あとは自然に指を下ろせばこの位置にはまるようになっています。大抵のキーボードの場合、「F」と「J」のキー(又は「D」と「K」のキー)には、触って判るような出っ張りがあったり、少し深くへこんでいたりします。

この手の形を「ホームポジション」と呼び、タッチタイピングの基本の形になっています。視線は常にディスプレイに向け、キーを打ち終えたら指はホームポジションに戻すことを原則とし、新たにタイピングを開始します。

タッチタイピングではホームポジションを常に把握することが重要です。ホームポジションがわからなくなって目で確認したり、指で探ったりしていてはタッチタイピングは成立しません。


「打ったら、戻す」、「打ったら、戻す」が基本。

指以外のタイピング姿勢

キーボード入力の姿勢

肩こりになりやすい人は姿勢をチェック。

指以外のタイピング姿勢は、大きく別けて2パターンに別けられます。

【パターン1】
指先以外の部分はキーボードにも机にも触れないようにするタイピング (タイプライター時代からの伝統的な打鍵姿勢)

【パターン2】
キーボードを机のやや奥のほうへ置き、肘を机に添えてタイピングする方法 (現代の軽い力で打てるキーボードから可能になった姿勢)

パターン1の場合は、重力を利用して指を下ろすような形なので、人によっては早く打てたりしますが、腕を肩の力で上げるので長時間タイピングを行うと人によっては肩こりになりやすいというデメリットがあります。
パターン2の場合は、比較的ゆったりタイピングでき腕の重さが机でサポートされるので長時間タイピングするにはいいかもしれません。

ちなみに私の場合は、ディスプレイとキーボードはできるだけ机の奥にやって、肘をサポートするような体制をとっています。

(パターン2)
イスの高さは指と肘との位置をほぼ水平になるくらい調節しています。人それぞれの体質もあるでしょうが、私はほとんど肩こりを経験したことがありません。長時間パソコンに向き合っていて、慢性的な肩こりに悩んでいる人は、机を奥行きのあるものに変えたり、イスの高さを調整するなどの、タイピング姿勢を少し工夫するだけで、解消するかもしれません。